スギヤマ薬品の薬剤師

 杉山貴紀は何故過労死
したのか?

 

 

平成17年2月8日損害賠償訴訟を提起しました

 

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平成17年2月8日 名古屋地方裁判所前にて

 

 

杉山貴紀過労死損害賠償訴訟提起について

                                      父 杉山正章



 平成16年10月18日、豊田労働基準監督署より過労死と認定されました
 息子、貴紀の死因は、「過重なる労働が原因」である事が証明され、 私達の訴えが認められました。

 
 翌日の新聞に、スギヤマ薬品の社長のコメントとして「決定を真摯に受け止め、遺族に対して誠意を尽くします。」 とありました。

 しかし、その後も会社は、誠意を見せる事も、息子の墓前に参る事もなく今日に至りました


 認定されたにも関わらず、「悪くないから謝罪するつもりはない。」との事、スギヤマ薬品が人の命に関連する企業でありながら、到底理解出来ません。
 もし、これが自分の家族であり、自分の子供であっても同じ態度が取れるので しょうか?是非、聞いてみたい思いがします。



 何がどうなっても、「心」の解決にはなりませんが、現状の会社の姿勢や、在籍している薬剤師、社員の労働環境を考えると、息子の問題をこのまま風化 させるわけにはいきません。

 


 私達は、弁護士先生始め、支援して頂いている健康センターの皆様方のお力添えを頂き、平成17年2月8日、スギヤマ薬品に対し損害賠償訴訟を提起致しました
 


 提訴が済んだ時、「これで、いいんだな!」と、心の中で息子に語り掛けていました。

 母親が作った食事を食べながら 「うまいねー!」と微笑んでいる息子の顔が脳裏に浮かび、思わず涙が滲んできました。

 薬剤師の国家試験に合格した時、交際していた彼女が「誰が一番喜ぶの?」との問いに「両親は勿論だけど、特に一番は親父かな?」 と言ったそうです。息子が亡くなった後、それを聞いた時、普段男同士でゆっくり話もしなかったのに解っていたんだと思い、いじらしく、ますます哀れに思いました。

 人間は必ず死にます。そして、あの世で息子に会った時、「頑張ったな!」と言ってやりたい。
 その為にも、息子の「過労死」を風化させてはならないと思っています



 裁判など、右も、左も分からない未知の世界に私達は挑戦し、生涯を掛けてやりぬくつもりでおりますので、今後とも皆様のご支援、ご指導をよろしくお願いいたします。

 会社が社員の命の大切さを十二分に理解し、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、謝罪と反省を求め戦う決意です
 


 

 

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