スギヤマ薬品の薬剤師

 杉山貴紀は何故過労死
したのか?

 

 

平成20年12月5日投函 社長に宛てた手紙

 

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平成20年9月17日の高裁勝利判決を勝ち取り、私達遺族は、今度こそスギヤマ薬品は判決内容を真摯 に受け止め、誠意ある対応をしてくれる事を心から望んでおりました。

しかし、その後、判決で確定した賠償金に関する対応のみで、また梨の礫に・・・無視され続けています。

私達は、この勝利判決の本当の意味は、お金を払う貰うという事ではないと思っています。

 

そこで、スギヤマ薬品杉山貞之社長に下記の手紙を出す事にしました。遺族の想いが伝わる事を願いつつ。

 

・・・平成21年1月17日現在、何のお返事も頂いておりません。

 

この件などにつき、是非ともこのHPをご覧の方々のご意見をお聞かせ下さい。

 

 

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拝啓


株式会社スギヤマ薬品 代表取締役 杉山貞之様

故杉山貴紀の親、杉山正章、杉山ふじ江です。


長きに渡る御社との法廷闘争は、名古屋高等裁判所判決が確定し、確かに損害賠償金及び遅延利息をお支払い頂きました。
しかし、これでこの事件の全てが終わったとお考えでしょうか?


貴殿も判決文はお読みの事と思いますが、高裁は「安全配慮義務違反による債務不履行責任と同時に、貴紀を過重な長時間労働の環境に置きこれに加え、質的にも精神的負荷の高い業務が増加していたにもかかわらず、貴紀の業務の負担量に何らの配慮もすることなく、その状態を漫然と放置していたのであって、かかる行為は不法行為における過失(注意義務違反)をも構成する」と判決を下し、御社の管理体制の不備杜撰さの改善と反省を求めているものと思われます。
また、行政・司法が安全配慮義務違反を認めたにもかかわらず、悪戯に裁判を長引かせたことに対し、高裁は遺族の精神的苦痛を考慮し、遺族固有の慰謝料をも認めています。


・・・私共遺族は一縷の期待を持っていました。高裁の判決が言い渡された日、御社に伺って貴殿にお会いすれば、会社の最高責任者としての誠意ある態度を示し・・・貴紀の墓前にこの苦しみの一部分の終結を報告できると・・・。しかし、その期待は判決当日に筆頭代理人が法廷に姿をみせず、貴殿も雲隠れするという、最悪の裏切られ方をしたのです。そして今日現在まで期待は裏切られ続け、只々、人の世の儚さを感じています。
 

こうして判決が下された今、貴紀と私共遺族を苦しめ続けた御社関係者はどのような思いでおられるのでしょうか?
 

貴紀と私共遺族の苦痛は貴殿の想像を絶するものだと確信しています。分かって欲しいなどと言いたくありませんし、また軽々しく分かった気になって頂きたくありません。 
 

しかし、この先もまだ私共を苦しめ続けるつもりでしょうか?
 

本当に御社と貴殿にとってこの事件は終わったのですか?
 

御社に殺された貴紀への対応は金銭で終了だと「本当に」お考えですか?判決を「真摯に」受け止めているのでしょうか?・・・
 

私共には全く伝わって来ておりません。また、この事件に関心を寄せているマスコミや同業各社また社会全般にも全く何も伝わっていないと思います。当方のHPには、事後の経過に対する問い合わせが数多く寄せられています。

貴殿及び御社がこの事件を真摯に受け止め、更なる発展を望まれるのであれば、過労死を出した会社及びその最高責任者として、そして何より人として、是非とも御意見及びこれからの対応をお聞かせ頂きたい。

1、会社として再発防止のためにどんな対策をしているか?


2、社会的な問題を起こした会社として、公的な謝罪をすべきだと考えますが、再発防止のため、社会全般及び従業員の方への通達や決意表明について、どのようにお考えなのか?
事件に関係した従業員に対する処罰はどうされるのか?
 

3、裁判中、御社が代理人弁護士を通し、様々の悪態や誹謗中傷、証拠偽造、虚偽証言などをされた事は、私共遺族の心を掻き乱し、今でも大きな傷を遺しております。裁判でその様な手法や対応をとった事につき、判決が出た現在、貴殿はどのように思っているのか?
 

4、私共遺族に対する謝罪又は今後の対応について、どのように考えているのか?
以上4項目に対して貴殿の見識をお尋ねします。

私たちに直接面談するか文章で返答をお願いします。
人の道にそった返答をお待ちしています。

私共は貴紀の死を決して風化させてはならないと考えています。そして、このままでは御社は「再度」従業員を「過労死」させるだろうと確信しています。
 

貴紀の死を決して無駄にしないで頂きたい。
心から願います。


敬具

 

 

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