スギヤマ薬品の薬剤師

 杉山貴紀は何故過労死
したのか?

 

 

平成18年10月11日第11回口頭弁論

 

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○平成18年10月11日 午後4時〜

 名古屋地方裁判所 1103法廷にて第11回口頭弁論がありました。

 

 

第11回口頭弁論を終え、ひとこと      母:杉山ふじ江
 

前日、中日ドラゴンズの優勝が決まり、当日は名古屋駅周辺がいつもより活気にあふれていたように感じました。

 


今回、原告側は、前回被告が提出した準備書面(10)に対する反論として、準備書面(19)を提出しました。

 


被告会社(ドラッグスギヤマ)からは、準備書面(11)(12)の提出がありました。

 

 

準備書面(11)は前回の(10)と同じく、貴紀の勤務の様子を日記風に書き連ねたもので、平成12年12月1日から12月31日までのものでした。

 

相変わらず、記録として残っている勤務表とセコム施錠時間に辻褄を合わせた内容で、今回は、E店長がゆっくりとタバコをふかしているシーンが多くありました。つまり、閉店し、 まもなく貴紀が帰り、セコム施錠までの数時間は店長がノロノロとサボっていたという事を言いたいのでしょう。前回の準備書面もそうですが、この内容は、貴紀だけでなく、E店長およびK社員をも冒涜したものだと感じてしまいます。

 

また、今回、裁判長から被告会社に対し勤務ローテーション表の提出を求められました。しかし、被告側弁護士いわく、ローテーション表は「無い」との事で、既出準備書面は、E店長などの「記憶」に基づいて書いているとの発言がありました。

6年も前の毎日の出来事を、ここまで細かく思い出せるとは到底考えられないですし、やはりウソ小説としか思えません。

できることなら、被告側に「E店長の1週間前の夕飯は何でしたか?」と聞いてみたいです。またウソを答えるのかもしれませんが。

 

 

準備書面(12)は、A医科大学N教授が書いた医学的意見書でした。

豊田労働基準監督署の労災認定に対する反論であり、遺族としては、また今頃・・・と感じてしまう内容でした。

 

また、私共遺族が労災申請時に労働基準監督署へ提出した物証が疑わしいとの事で、それを鑑定したと被告側弁護士からの報告がありました。この物証鑑定に関しては、以前、裁判長に「却下」されているの ですが。

どの物証も作為的な部分は全く無いので、どうぞ鑑定でも何でもして頂いて結構なのですが、やはり、何で今頃・・・と思ってしまいます。

 

この裁判全般に感じることは、私共遺族は、会社の安全配慮義務違反に対して争っているのですが、被告会社及び被告側弁護士は、主に「労災認定」に反論しているように感じます。

 

肝心な部分は「無い」の一言で片付け、ぐずぐずと長引かせるような被告会社に対し、憤りが募ります。

息子は、やっぱりこの会社に殺されたんだという確信が、裁判を重ねる毎に強くなっていきます。

 

 

息子の無念を心に刻み、これからも粘り強く頑張って行きたいと思っています。今後ともご支援の程、よろしくお願い致します。

 

当日は、午後4時〜と、比較的遅い時間にも関わらず、雨の中、大勢の方々に傍聴いただきまして、本当にありがとうございました。

 



次回、第12回口頭弁論12月20日(水)午後1時30分〜名古屋地方裁判所1103法廷にて行われます。
 

 

 


 

 

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